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「残響」と「間」
坂本龍一さんのコンサート
Ryuichi Sakamoto Playing the Piano 2009 の初日に行ってきました。
ピアノ一台のみというシンプルなものですが、とても美しかった。
「音」が消えて、また新しい「音」が浮かび上がるその境界線というのは
途方もなく深い知覚の海が広がっているなあという印象です。
その瞬間が本当によかったな。
新しいアルバム「out of noise」もそういう印象を受けました。
音と沈黙の関係性の美しさは、侘び寂びの美学と同じ気がしていて、
これを聞いていると京都の寺の庭園を想起するのはそういう感じがしているからなのかな。
そうそう、会場で売られている、ツアーブックレットは
「out of noise」な気分で教授が選曲した
「ライブで弾きたい」30曲(25曲の未発表音源と5曲の既発音源)
を収録した2枚組のCDがついており、これが良いです。
去年ロンドンでやったYMOのライブの後、
フェネスと二人でヨーロッパでライブをやった時の音源やら、
モレレンバウムのチェロなどと合わせ
イタリアの美術館等でやった演奏の音源などが収録されております。
「out of noise」な気分というだけあって、
これも「残響音」と「間」がとても美しい。
ところで「間」という概念は日本にしかないらしい。
「間」がないと間抜けらしい。
と敬愛する先生が学生の頃教えてくれたのを思い出しました。
Posted by kai | 23:25 | Comment [0] | TrackBack [0] | 未分類
「優しき生の耕人」
AXISにて多木陽介さんの新しい連載「優しき生の耕人」が始まりました。
これは多木さんが尊敬する多種多様な仕事を行っている人々を取り上げ
そこに共通するある種のパラダイムを読みとろうという試みのようです。
さて、少し前、ブラジルの現代美術展を見に行ったのですが、
その中で気になった建築家ルイ・オオタケさんの作品には、
この「優しき生の耕人」を読んで感じたものと同じ何かを感じました。
それはサンパウロのファベーラであるエリオポリスを、
ペンキで塗り替えるという試みなのですが、
ルイ・オオタケさんの用意した色のプランを住民達が好きに選び、
壁面の塗装や、コンクリートの使い方を教わり、
住民達自らの手で、自分の家の壁を塗装していくという試みでした。
結果、塗装のノウハウを学んだ住人が雇用に恵まれたり、
汚いスラム街を自分達の手で鮮やかな色に生まれ変わらせたことで、
街に愛着を持ち得たり、
治安が改善されたり、といった成果がビデオにて流れておりました。
ルイ・オオタケさんのプロジェクトが
美術展で作品として取り上げられているのを考えると、
(勿論キュレイターの意向もありますが、)
「優しき生の耕人」で取り上げられる方々に共通するパラダイムが
今の世界の中で発信していくべき価値のある芸術の性質にも
当てはまるのではないかと感じます。
つまり、世界や人間にとって本当に必要なことはどういうことであるのか、
それを真摯な態度で真剣に考えている人の仕事は、
住空間のデザインであれ、農業政策であれなんであれ、
それこそ芸術家であると言える気がしてやみません。
僕も職業は「優しき生の耕人」ですと言えるような仕事をやっていきたい。
Posted by kai | 19:11 | Comment [0] | TrackBack [0] | 未分類
しかし

年末だというのに暗い話題ばかり目につきますね。
たしか、宮内さんの本にも書いてあった気がしますが、
ハワイは色々な混血の人々が住んでいて、
日本のような一つの人種の集合体ではなく、
多種多様な人種が集まっている場所であり、
異質な価値観を持つ少数派が集まっているからこそ
互いの違いを認め合うことができるらしいです。
そういえば「ハニカム」ブログでHIROMIXがいいこと書いていました。
結構好きです。HIROMIX。
Posted by kai | 20:11 | Comment [1] | TrackBack [0] | 未分類